屋久島の頂点にして九州最高峰「宮之浦岳」。
現実離れした圧倒的スケールの世界がここに!!
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中腹から宮之浦岳を見上げる。あたり一面は樹氷の花畑。 |
九州の最高峰・宮之浦岳(1936m)への登山はまさかの新雪、そして快晴!!
準備不足が祟り、いろんな意味でかなりハードな山行になったが・・・
それほどまでに目に焼き付いており、そのときの興奮は忘れられない。
今回を経て思ったのは、雪の量が雪山登山の運命を決するということ。
100cmを越える積雪がなければ、案外標高が高い山でも楽に登れるものだ。
今回、宮之浦岳にアクセスするルートは縄文杉を経由する荒川口ルート!
他にも淀川口があるが、こちらはバスがなく日帰りで行く場合、タクシーを使うしかない。
さらに我々が屋久島に入ってから、淀川口へ続く道は積雪と路面凍結で通行止めになっていた。
自転車でバス乗り場へ行こうと思って起床すると4時台になる・・・。
結局、我々は大ちゃんハウスを出発し、バス停のある屋久杉自然館までの坂を自転車で早朝5時頃に上っていた!
にしても3月の南国もまだ冬の気温!めちゃ寒くてなかなか身体に堪える。
しかし、星空が綺麗に見えて、極上のヒルクライムだを味わえた!!
予定よりだいぶ早く着いたので、5時20分発のバスに乗車。
そこから40分後、6時くらいに荒川登山口へ到着する。
ここでライトをあまり使わなかったことが、後々効いてきます。笑
まず前半は、昔に使ってたトロッコの廃線が登山道代わりになってる!
登山というよりウォーキングと呼ぶのがふさわしいかな〜。
登山口には沢山の登山者がいたけれど、日が明けるのを待っている人もいるようで人はまばら。
屋久島の自然と自分たちだけの空間。なんか不思議な感覚だった・・・
進めば進むほど屋久島の自然の懐の深さを感じることができる。
巨木に囲まれ始め、緑も深くなる。そしてこの辺りで電波も届かなくなった!
景色の変化は少ないが、屋久島らしい自然をお手軽に見るには良いコースだと感じながら、一心不乱に進んでいくと・・・
突然現れた雪

この標高ですでに雪があるとは・・・。
まだ標高1000m程度なのに!
私が雪山に登ってきた経験から言うと、山麓にこれほどの雪があるとなると
そして直感する!この先には絶景があるに違いない、と。
この季節、もしかしたら雪があると思っていたが、運が良いことににその予想が当たった!!
正味、縄文杉へのルートの8割ほどはトロッコ道です。
だから体力に自信ない人も心配はいらない!ほぼウォーキングがメインなので♫
途中、屋久杉で最高齢と言われる「ウィルソン株」(もう朽ちていて株しかない)
中から見ると、ハートの形に見える!
なんか幻想的だ。
そしてこのウィルソン株。樹齢が3000年と推定されている。
そこに現代人が足を踏み入れるところにロマンを感じるのは私だけだろうか。
さて、この時点で標高1200m超!
雪も次第に深くなっていく!
いつの間にかこんなに来ているのかという感じ!
距離は長かったけれど、たいした登りはほとんどなく楽勝だった。
そしてようやく縄文杉へ!ここでいきなり達成感がこみ上げる!!
最近、テラスが整備されたことで、遠目からしか縄文杉を見ることができなくなったとのこと。
どうも観光客のマナーの悪さが原因らしい…少し残念だ。
正直、万代杉やモッチョム太郎(モッチョム岳)の方が迫力や生命力を感じたかもしれない。
屋久島は縄文杉だけではないよ!今後行かれる人は違う方も見に行ってみてください!!
さて、縄文杉に着いた我々だがゴールはここではない!
そこからすぐ行ったとこには高塚避難小屋を発見!今夜泊まる予定の山小屋だ。
そして一気に雪量が増えてくる。加えてこの先トレースなし!
つまり、この日ここから先に行くのは自分たちがはじめてであり、ここから先の絶景も独り占めということ。
それは、登った人にしか見ることのできない世界があるから、だ。
テンションが上がらないわけがないシチュエーション!
さらに進んでいく。屋久島独特の緑豊かな森林が雪化粧をする。
まるで絵画かどこかのファンタジーの世界を歩いているみたいな、そんな非日常的な感覚だった。
木々(樹氷)の中を進むのも、それを眺めるのも情緒がある。
雪山の醍醐味の一つは、普段なんてことない景色を一変させること!!
そして突如出くわした絶景に思わず叫んでしまった!!
樹氷が、まるで白い桜が咲いているみたいになっている!
緑・茶色・ピンクといった色がコントラストをつくる素晴らしい景色。
こんなものが見られるなんて!唯一無二の景色・・・。
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展望台から顔を覗かせる「宮之浦岳」。 今からあんな場所まで行くなんて考えられない!笑 |
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樹氷原と宮之浦岳・・・。この景色の美しさは一生忘れないだろう。 |
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前人未到の超絶景の中を歩いていく幸せ! |
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見上げた樹氷①日光が当たると、その美しさは増していく。 |
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見上げた樹氷②それはまさしく宝石と言っても差し支えない美しさだ。 |
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樹氷原も終わりを迎えてきた。この辺りで完全に森林限界! また違う世界へと変貌する。 |
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頂上がかなり近い!森林限界と岩、雪が織りなす別世界が広がっていた・・・。 |
どんどん景色が開けてくる。まさに天上の世界といった趣。
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山麓には雲海が覆い尽くす。これが屋久島のスケール感を何倍も引き上げていた!! |
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もうどこからが海だか、空だか分からないほど。 |
かなり疲労しているが、それに見合ったご褒美(絶景)が見れているので苦にならない。
日帰りできないこの山に果たして登ろうか迷っていた我々だが、登ってきて大正解だった!!
さあ、見えた!宮之浦岳山頂まであとわずかだ!!
ここでもトレースなしの前人未到の雪を踏んでいく。
完全に冒険だ。本当に楽しい!!
さてこのときは、あと少し!だなんて思ってたけど、実際そう甘くはなかった。
急登坂も登場し、体力もかなり削られ、かなりの時間を要した・・・
まあ、周りの景色を見たら疲れなんてすぐ吹き飛ぶけれど・・・・
ってくらい絶景。笑
現実から乖離しているような圧倒的スケールの別世界。
天空の世界といえば良いか…ゲームの中の世界といえば良いか…
削りに削った体力を振り絞り、気力で登る!!
そこには、もう現実では考えられないような圧倒的な絶景が待っていた。
これらの四重奏が生み出した圧倒的パノラマの絶景に引き込まれる!!
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パノラマでどうぞ! |
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この山頂の雄大さが伝わるだろう、と自信の一枚📷 |
雪山が初めての後輩もよくついて来てくれたが、彼もとても充実感を感じ、感動していた様子。
そう!登山の感動は登った者にしか分からない。まず踏み出すことが重要!!
それを感じてくれたはずだ。
(しかし自分みたいな無茶な山の登り方は危険なのでお勧めできないが・・・笑
山頂とも一枚

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九州最高峰の1936mを制覇した!!!
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ということで下りは慎重にいかないと、滑落の恐れがある。
しかし、下っていく中で片方破損して無くしてしまった・・・
この超級の雪山に対し、スペックが足りなかったというこだ。
そうすると、景色は見えない。
ここまでくると運の世界なのです。
これはこれで山頂からの景色を見たかったな〜という思いもする。笑
さて、こういう開けたところ以外は、一心不乱に下っていく。
有り難すぎることに(笑)、少しこの雪の世界も見慣れてきてしまったのもあるし
そのうち1人のAさんは、実は宮之浦岳で唯一すれ違った登山者の方だった。
それにしても良い方ばかりだったし、皆さん盛り上がり好きで、すごく楽しかった!!!
しかも、食べ物を恵んで下さったり、我々が寝袋がないと聞くとエマージェンシーシートも恵んで下さった。
というかネタバレすると、ここでエマージェンシーもらってなければ、正直ヤバかったのです・・・。
夜になるとその答えが明らかに。
詳しくは、後編(南九州ツーリング6日目)にて(笑)
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やっぱり毎日山に登ってますね!(笑)
ちなみに私は毎日マラソンしてませんよ(きっぱり)
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��みかんさん
熱いでしょ!?(笑)
毎日じゃないですってー!(笑)
ほぼ毎日(●´ϖ`●)←嘘w
みかんさん、この頃マラソン記事の更新率高めだから
ポタリート辞めたのかと思いましたよ。(笑)
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��bln4084さん
しゃーなしですよ!
先週は1年に一度のマラソン週間だったんで(笑)
マラソン終わったんでポタリートに戻りますよ(*´∀`)♪笑
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��みかんさん
なんだあ!アスリートに目覚めたのかと。←しつこい(笑)
でもウィメンズマラソン!楽しそうでしたね(笑)
同窓会も羨ましい!!!
なんか自分もマラソン挑戦したくなりました!!
あ、でもウィメンズマラソンみたいに遊び要素もあるやつですが!!